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糖尿病患者の食事で炭水化物とは

糖尿病・医療・科学
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糖尿病患者の食事でよく出てくる言葉

糖尿病患者の食事を見ていると、炭水化物とかショ糖とかブドウ糖といった言葉がでてきます。ここではそれらがどんな物質か見ていこうと思います。

炭水化物とは

デンプンの分式は(C6H105)n 、ブドウ糖の分子式は C6H126 ですが、これらは
Cm(H0)nと書き表せます。Cm(H0)nは見てのとおり、炭素Cと水H0とでできているとみなせることから炭水化物という名前がつきました。この炭水化物を加水分解したときに、単糖類(ブドウ糖など)が生じるような炭水化物を多糖類と言います。
この単糖類が2分子結合したものを二糖類といい、ショ糖や麦芽糖があります。

 

 

二糖類(砂糖や麦芽糖など)や多糖類(でんぷん)を食べるとどうなるか

いずれも体内で分解(消化)されて、最終的には単糖類(ブドウ糖や果糖)になり、血管内に吸収されていきます。なので糖尿病の私たちが食べ過ぎると、血液中のブドウ糖濃度が高くなってドロドロの血液になってしまうんですね。

デンプン(多糖類)(C6H105)n 

(C6H105)n →(消化酵素アミラーゼの働き)→麦芽糖(C12H2211)→(消化酵素マルターゼの働き)→ブドウ糖(C6H126) こんな具合に消化されてブドウ糖になります。

なお、でんぷんと同じ分子式を持った炭水化物にセルロース(C6H105)nがあります。セルロースは、植物の細胞壁の成分です。
人はセルロース分解酵素を持っていませんので、セルロースを食べてもブドウ糖にはなりません。このようにエネルギーにはならないので、野菜を多く食べると糖尿病の私たちには特に体に良いというわけです。
ところで、でんぷんとセルロースが同じ分子式(同じ原子が同数づつある)なのに、なんでセルロースを消化できないのかというと、分子の立体構造が違うからです。

デンプンは、α-グルコースが多数結合してできた高分子化合物です。一方、セルロースは、β-グルコースというグルコースが多数結合してできているのです。α-グルコースとβ-グルコースはその立体構造が違っているのです。

α-グルコースとβ-グルコースの構造式(立体構造がわかります)

ほとんど同じ構造ですが、ーOH(水酸基)の位置が上下で違います。

グルコースの構造式

 

 

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