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平均寿命と平均余命の違い。「糖尿病患者の平均余命は短い」

糖尿病・医療・科学
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男性の平均寿命は最新データで81.47歳ということで、このブログでも何度か言及しましたが、平均余命という言葉もあります。

平均寿命と平均余命はどう違うのでしょうか。何となく漢字でその意味を推察していたのですが、今日はググって調べてみました。

結論から言うと、0歳の人の平均余命が平均寿命となります。

ああ、なるほどね!

僕は平均寿命より、平均余命の方が長くなっています。

まあこの歳まで何とか生きてきたので、リスクを潜り抜けてきたということでしょう。

〈出典:平均寿命と平均余命 – 個人年金保険の選び方

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平均余命とは

平均余命とは、ある年齢の人々があと何年生きられるかいう期待値のことで、厚生労働省の簡易生命表で知ることができます。下記の表は令和3年度の簡易生命表です。0歳の人の平均余命を平均寿命と言い、男性の平均寿命は81.47歳、女性の平均寿命が87.57歳となっています。

平均寿命と平均余命の図
年齢年齢年齢
081.4787.573052.0958.036024.0229.28
180.6286.713151.1257.056123.1728.37
279.6485.733250.1456.076222.3227.45
378.6584.743349.1755.096321.4926.54
477.6683.753448.2054.116420.6725.64
576.6782.763547.2353.136519.8524.73
675.6881.763646.2652.156619.0523.84
774.6880.773745.3051.176718.2622.95
873.6979.773844.3350.196817.4822.06
972.6978.783943.3749.216916.7121.18
1071.7077.784042.4048.247015.9620.31
1170.7076.784141.4447.267115.2319.45
1269.7175.794240.4846.297214.5118.59
1368.7174.794339.5345.327313.8017.74
1467.7273.804438.5744.367413.1016.91
1566.7372.814537.6243.397512.4216.08
1665.7471.824636.6742.437611.7515.26
1764.7570.834735.7341.477711.0914.45
1863.7769.844834.7940.517810.4513.66
1962.7968.854933.8639.56799.8212.88
2061.8167.875032.9338.61809.2212.12
2160.8466.885132.0137.66818.6311.37
2259.8765.905231.0936.72828.0610.64
2358.9064.925330.1935.78837.519.94
2457.9263.945429.2934.85846.989.26
2556.9562.955528.3933.91856.488.60
2655.9861.975627.5032.98866.017.97
2755.0160.985726.6232.05875.567.36
2854.0460.005825.7531.13885.146.79
2953.0659.025924.8830.21895.146.25
  • 赤文字の数値が平均寿命
  • 出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表」

退職の時期である60歳または65歳の平均余命をみてみると、男性が60歳のときに24.02歳(65歳時は19.85歳)、女性の60歳の平均余命は29.28歳(65歳時は24.73歳)と、「老後」と呼ばれる期間が男性は約20年間、女性は約25年間と非常に長期間になっています。

 

では、糖尿病患者の平均寿命は健常者と比べてどのくらい違うのでしょうか。

健康寿命にも言及した下記の資料がよかったので引用しました。

平均寿命に比べて健康寿命は10年も短いのですね。

長生きしてもベッドに寝たきりではつまらないし、足腰が元気でも認知症では仕様がないし。

美しく最後を迎えるのは難しいことですね。

 

〈出典:糖尿病患者さんの寿命は本当に短いの?

日本人一般の平均寿命と糖尿病患者さんの平均死亡時年齢との差は、2001~10年には男性8.2歳、女性11.2歳になります。しかしその差は1971~80年には男性で10.3歳、女性で13.9歳でしたので平均寿命の年齢差は年を追うごとに縮まっていることがわかります。しかしそれでも糖尿病患者さんの寿命は10歳程短いと錯覚してしまいます。

問題なのは日本人一般の人と糖尿病患者さんを平均寿命で比較することです。平均寿命は0歳の人の平均余命のことです。しかし0歳から糖尿病の人は先ずいません。従って各年代の平均余命で比較すべきなのです。これに関する報告は少ないですが、こんなのがあります。1995年から2001年まで、糖尿病専門クリニックにおいて6140人の糖尿病患者さんを4.1年間経過観察し、261例の死亡より、死因や平均余命などを調査したものです。 死因の1位は癌(31.8%)、2位は心疾患(20.7%)、3位は脳血管疾患(8.4%)、4位は肺炎(6.5%)でした。そして問題の糖尿病患者さんの平均余命は40歳の時点で、男性39.2歳、女性で43.6歳でした。これに対して平成12年(2000年)度の簡易生命表(厚生労働省 日本人の平均余命)では40歳の日本人の平均余命は、男性39.0歳、女性で45.5歳でした。 ほとんど同じですね。ほかの病院での調査データでも同様な結果が得られてます。NIPPONN DATA80使った解析では40歳平均余命が糖尿病なし群で41.6歳、糖尿病群39.1歳と2年ほどの差がみられてました、しかし発表が2012年でそれより前24年間のデータを使っておりました。一般の平均寿命と糖尿病患者さんの平均死亡時年齢との差は年代とともに縮まっていることからしても、現代では平均余命は差はないと考えられます。

昔は糖尿病患者さんの寿命は10年短いと言われた時代もありましたが、上に述べました様に近年差がなくなって来た理由は何でしょう。それはもちろん糖尿病患者さんの治療法や生活改善の方法が格段に進歩していることによることが大きいのでしょう。また日本の糖尿病患者さんの死因調査結果を2016年に中村二郎先生らが発表してます。それによりますと慢性腎不全、虚血性心臓病、脳血管障害共に1971~80年と比較して2001~10年の死亡率は圧倒的に低下してます。しかも驚いたことに虚血性心臓病と脳血管障害は日本人一般よりも死亡率は低くなっております。これは糖尿病患者さんは血糖管理に加えて血圧、脂質管理も一般の方よりしっかり行われることが多い為かと考えられます。日本人、糖尿病患者さんとも死因の1位は癌ですがこれも病院で検査する機会、健診、ドッグ受診を薦められる機会が多くなるためかと思われます。糖尿病では大腸がん、膵臓がん、肝がんなどは1.5倍~2倍一般の人よりもリスクが高くなるといわれてます。しかしこれらは便潜血、エコー検査など小まめにスクリーニングをすることでみつけやすくなります。是非糖尿病患者さんは健診、ドッグ受診を積極的に受けるようにしましょう。

平均寿命、平均余命に次いで気になるのは健康寿命ですね。

糖尿病ではない場合の健康寿命は2016年に厚生労働省が出したものによると、男性72.14歳、女性74.79歳でした。どちらも平均寿命より10歳ほど短くなっています。では、糖尿病になった場合、健康寿命も短くなってしまうのでしょうか? これには健康寿命の定義のあいまいさもあってはっきりとしたデータは存在しません。しかし日本人一般の健康寿命もその平均寿命の延びに平行して着実に伸びてます。糖尿病の人の健康寿命も同様に伸びてることは十分に想像できます。健康寿命が延びているということは、日常生活に支障が出ずに生活できている期間も延びているということです。

というわけで糖尿病を持っている方も一般の人と変わりなく将来の夢や希望に向かって人生を歩むことができるのです。

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