アセスルファムKやスクラロースが人体に顕著な毒性を示すことは、
短期的に見ればないはずです。もし、飲んですぐに毒性が表れるよ
うでは、人工甘味料として認可されはずがありませんから。
ただ長い目で見た場合、例えば幼少期から日常的にアセスルファムK
やスクラロースを摂取していた女の子が大人になって赤ちゃんを産ん
で・・・というように、2世代にわたる影響に関して知見があるので
しょうか。
化学的に合成された人工甘味料はこうした観点からも、
やっぱり不安をぬぐえないのでしょうね。かつて食品の人工着色料も
その安全性についてずいぶん話題になったことがありました。そのと
きの影響か僕は今でも絵の具を流したような派手な原色のお菓子は苦
手です。
でも和菓子は小さいので、鮮やかな原色でも気にせず食べてます。(^^♪
人工甘味料の人体への影響を考える
このあたりの話は専門家にお任せするしかないので、論文やら関係する
記事をググってみました。
そしたら次のようなわかりやすい記事がありました。
『人工甘味料を「危険」と決めつけるのは問題だ 「ノンカロリーだから安心」とも言えないが…』という「東洋経済オンライン」の記事がありました。【著者:佐藤 健太郎 : サイエンスライター】
わかりやすい良質の記事ですので、参照しながら書いていきますね。
これまで、人工甘味料で問題になったものを思い出すと、「サッカリン」とか「チクロ」とかがありました。
サッカリンとは
サッカリンは現在でも使用されていますが、使用制限がついています。と言うのも、1960年代に行われた動物実験で雄ラットに膀胱癌の発生が見られたため、サッカリンには弱い発癌性があると考えられたからです。なるほど、下記の構造式を見ると発がん性物質に共通して存在するベンゼン環があります。(ベンゼン環=六角形のもの)
現在では、アメリカ合衆国において大量に使用されていますが、中華人民共和国や日本などにおいては安全性維持のために食品衛生法によって各食品への使用量が制限されており、外装にその旨と使用量が記載されています。
チクロ(サイクラミン酸ナトリウム)とは
『チクロはアメリカ食品医薬品局により、発癌性や催奇形性の疑いが指摘されたため、1969年にアメリカ合衆国やカナダが使用禁止を発表。これを受けて日本でも、農林省が使用をやめるよう要請した結果、清涼飲料水の製造企業が自主規制に同意。さらに同年中には、食品添加物の指定が取り消しとなり、チクロの使用が禁止された。ただし多数の追試験では一つも再現されず、イギリスを含むヨーロッパでは全く問題にされなかった。〈引用:Wikipedia〉』
結局、日本においては1969年11月に使用禁止となり、回収する期限は清涼飲料水が1970年1月、その他の食品は同年2月、缶詰、瓶詰は同年9月までとされました。
下図は チクロ(サイクラミン酸ナトリウム)の構造式です。
やっぱり、ベンゼン環が存在しますね。
では、ゼロシュガー・コカ・コーラに含まれている人工甘味料のアセスルファムKやスクラロースの人体への影響はどうなんでしょうか。
アセスルファムKやスクラロースの影響
現在、人工甘味料の主流の座を占めているのが、スクラロースやアセスルファムKです。これらについても、毒性を疑う記事がよくあるそうです。今現在、新型コロナワクチンが作られていますが、かたくなに毒性があると主張し続けている人がいます。きっと私たちは化学合成されたものを食べることには基本的に抵抗があるんでしょうね。人工タンパク質も悪影響があるということをよく聞きます。まあ、人工着色量も人工甘味料も一切摂取しないというのが安心でしょうが、僕たち糖尿病を抱えている者は自然の炭水化物(ブドウ糖・果糖・砂糖、でんぷん)を食べることが体に良くないので、困ったことです。真夏の今、冷やしうどんや冷やしそうめん、ざる蕎麦やうな丼を食べても全部、最終的にはブドウ糖にまで消化されて、血中の糖分となっていきます。
ここまで見てくると、糖尿病患者は甘味料として砂糖や果糖を食べるより、 スクラロースやアセスルファムKを食べる方がまだマシということでしょうね。では スクラロースやアセスルファムK は糖尿病患者には良くないという話がどこから出てきたのでしょうか。
先の東洋経済オンラインの記事によると、イギリスの有名な科学雑誌「Nature」掲載の論文が端緒のようです。(以下は引用)
『人工甘味料のひとつであるサッカリンをマウスに与えると、11週間後に耐糖能に障害が起きることがわかりました。耐糖能とは、糖分を摂取して上昇した血糖値を元に戻す能力のことで、これが異常に低くなると糖尿病となります。つまり甘味料サッカリンは、糖ではないのに糖尿病の引き金になりうる、というのがこの論文の主張です。』
『しかしこの論文には、多くの専門家からさっそく多くの反論が寄せられています。まずこの論文のタイトルには「Artificial Sweeteners」とあり、各種の人工甘味料で影響が出たかのような印象を与えます。しかし実際には、耐糖能異常を引き起こしたのはサッカリンのみで、飲料などによく使われるスクラロースとアスパルテームでは異常は見られていません。少なくとも、誤解を誘う不正確なタイトルだという批判は免れないでしょう。』
なんだ、結局、スクラロースや アセスルファムK に関する知見はないんですね。
2世代にわたるような将来への影響はわからないけど、今のところ甘いコーラを飲むより、ゼロシュガーコーラを飲む方がましという結論を僕は出しました。ネットには悪影響があると主張している人がいますので、いずれその方々の主張・根拠にあたってみたいと思います。
次はコカ・コーラ(株)の広報資料です
会社の広報資料のPDFに、アセスルファムKとスクラロースについて記述してあります。1日に摂取してもよい安全な量というのが書いてあるので、やっぱり取り過ぎは危険だっていう事かな。
ココ⇒『合成甘味料に関する広報資料』をポチっとクリックしてください。PDFが見られます。
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