スポンサーリンク
スポンサーリンク

昔、ガチの網膜剥離を起こしてから、今度(2年前)は黄斑円孔になってしまった

糖尿病・医療・科学
スポンサーリンク

25年ほど前、車を運転中、右眼の視野に違和感を覚えた。

視野を丸い円にたとえるなら、上部の円周の辺りが何だか見えにくい。

右眼をつぶって、左目で確かめると確かに右眼の上部が見えていない。

何だか真っ黒な絵の具で塗りつぶしたような・・・。

一応、理科系なのでまず思ったのは、視覚をつかさどる脳の一部にトラブルが起きたのかもしれないということ。

だったら脳内出血とか一大事かもと思ったけど、実際の行動は病院に行くことなどできずにそのまま運転していた。

夕方になって、視野の上部の見えない部分がだんだん広がってきて、丸い視野の上部3分の1ぐらいが真っ黒状態で何も見えなくなってきた。

それでも病院に直行しなかった。

その一番の理由は症状が出たのが土曜日の午後で、病院は診察日ではないということ。

それで次の日曜日もやり過ごして、結局月曜日の朝、眼科に行くことができた。

それまで救急車を呼ぶような経験もなかったし、土日に救急窓口に行くなど考えもしなかったよ。

眼科の診察を受けた頃には、右眼の視野は上部3分の2ぐらいが真っ暗やみで辛うじて視野の下側だけが見えていた。

医者が後で言うには「完全失明の一歩手前だったよ」とのこと。

眼底の網膜の上部から剥がれ落ちてきていて、網膜の下部だけが何とかくっついていたらしい。

薄い網膜が全部剥がれ落ちると網膜がしわくちゃにまくたまって、もう眼底に張り付けることは不可能らしい。

手術は成功したけど、剥がれ落ちた面積が広かったのでその後の視力・見え方には大きな後遺症が残った。

視細胞とか色の見える仕組みとか目の基本的な構造ぐらいは勉強してきたのに、生きた知識にはなっていなかったな。

ちなみに、このときは糖尿病にはなっておらず、HbA1cは完全に正常値だった。

正常範囲の下の方の数値だったというのに、その後、完全な糖尿病になってしまった。😔

 

さて、その網膜剥離の手術をしてから20数年、今度は同じ右眼が「黄斑円孔」になってしまった。

これは糖尿病も原因になるらしい。

それで、今日は黄斑円孔について調べてみた。

2年前に黄斑円孔の手術を受けておきながら、今になって勉強するというのもいい加減なことだけど。

糖尿病になって20年以上も経ってから黄斑円孔を発症したということは、やっぱり糖尿病が起因しているのかな。

 

〈出典:3.糖尿病黄斑症

スポンサーリンク

視力にとって一番大切なポイント「黄斑」

網膜にある2種類の視細胞

わたしたちの眼は、瞳から入ってきた光を眼底の網膜もうまくで感じとっています。網膜は、1億数千万個もの、光の情報を感知するための視細胞と、その情報を脳へ送る神経細胞、それらの細胞に血液を送る血管などで構成されています。

視細胞には、杆体かんたい細胞と錐体すいたい細胞の2種類があります。杆体細胞は、光の明暗を感じとる視細胞で、わずかな光にも反応します。これに対し錐体細胞は明るい所でよく働き、色を識別したり細かい物を区別する機能があり、視力を得るために重要な役割を担っています。

ところで私たちは通常、一点を見つめているときでも、上下左右の広い範囲(視野)を見ることができます。これは、網膜が眼球の内側(眼底)全体に広がっているからです。ところが、一部分をよく見ようとするときには、首や眼球を動かし、見たい所を視野の中央でとらえなくてはいけません。網膜の中で最も視力が鋭い黄斑おうはんに、焦点を合わせる必要があるためです。

 

黄斑は網膜の中でも特別な存在

黄斑とは、眼底のほぼ中央に位置する黄褐色おうかっしょくの部分を指します。黄斑には、錐体細胞が密集しています。そして、錐体細胞以外の組織は極端に少なく、とくに黄斑の中心 0.4ミリメートルの中心窩ちゅうしんかには、血管さえ存在しないほどです。これは、黄斑には光を遮るものがほとんどないことを意味し、この特殊な構造が、錐体細胞が密集していることと相まって、高い視力を作り出しているのです。

このように黄斑(とくに中心窩)は、網膜の中で特別な意味をもつ、視力にとってとても大切なポイントなのです。

網膜症のある人は黄斑症も起きやすい

黄斑が傷められ視力が低下する病気を、黄斑症といいます。黄斑症の原因には、加齢や高度の近視、遺伝的な素因などがありますが、糖尿病も大きな原因に挙げられます。

糖尿病の眼の合併症としては、糖尿病網膜症がよく知られています。患者さんの立場からみた網膜症と黄斑症の違いはなにかというと、症状が自覚できるかできないか、ということでしょう。網膜症の自覚症状は、硝子体しょうしたい出血や網膜剥離はくりが起きたときに急に現れ、それまで患者さん本人はほとんど気付きません。ところが、黄斑症の場合、たとえ黄斑以外の網膜が正常だとしても、視力は著しく低下してしまいます。

糖尿病黄斑症は、糖尿病の患者さんのおよそ10パーセントに起きているといわれています。ただし、黄斑も網膜の一部ですから、網膜症の起きている人ほど黄斑症が起きる率も高くなる関係があり、実際に増殖網膜症まで進行している人の黄斑症発症率は、71パーセントに上ります。

糖尿病網膜症の病期別にみた黄斑浮腫の頻度

 

ハ~ン。どうやら糖尿病網膜症のいろいろなパターンの中で、早いうちから視力に直接影響が出てくるパターンが糖尿病黄斑症っていうことらしいネ。
でも、どうしてよりによって、大切な黄斑がやられちゃうのかな? もちろん治す方法はあるよね? ネ!?

糖尿病黄斑症の原因

糖尿病黄斑症の原因は大きく三つに分けられます。

黄斑部網膜・脈絡膜の血流・血管障害

 糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなる病気で、血液の流れが悪くなることから、さまざまな合併症が起きてきます。眼球内の血管は大変細いため、高血糖の影響が出やすく、多くの眼の合併症が現れます。

網膜内の血流・血管障害があると、血管から血液中の成分が漏れ出したり、血管の一部が瘤のように膨れる毛細血管りゅうが形成されて、浮腫ふしゅ(むくみ、腫れ)を起こします。黄斑以外の浮腫なら自覚症状はありませんが、黄斑浮腫の場合、視力が低下したり、変視症へんししょうといって、ものがゆがんで見えたりします。

また、前にも書きましたが、黄斑の中央の中心窩には、もともと血管が存在しません。このため、健康な状態でも、周辺の網膜や脈絡膜みゃくらくまくの血管から酸素や栄養を受けています。ですから血流障害が起きると、他の網膜より影響が出やすく、視細胞の機能低下という結果につながります。

コメント