取り敢えず科学的知見はわきに置いといて、世間では酢を飲むことは体にとても良い、糖尿病にも効くと言われています。
実は僕、これを半年ほど実践したことあるんです。
ですので、実践者としてお伝えすると確かに肥満を防ぐ効果がありました。
ただし、酢の成分が体に働いて脂肪を分解するとかそういうことではありません。
なぜ、肥満を防いだか。
それは酢がとても「まずーい!」からです。
市販の食酢でもそのまま飲んだら濃過ぎて胃を痛めます。
ですのでコップ一杯の水に、小さじか中さじ一杯の酢を入れて食前に飲むと、まずくて食欲が減退するのです。
あと僕の体感的なことを言えば、そういう酸っぱい酢を飲むとその酸性刺激のせいだと思うんですが、胃がきゅっと引き締まる感覚があるのです。
ですので、その後の食事で大食いをすることがあまりなかったのです。
酢酸とは
食酢のあの独特の臭いは「酢酸」と言う化学物質の臭いです。
酢酸の原液のボトルを薬局で買って臭いを嗅ぐと、強い刺激臭があり、それは悪臭でもあります。
寿司酢のようないい臭いではありません。(食酢・寿司酢には酢酸以外の旨味成分が配合されています)
融点(凝固点)が低く、夏場では液体であったものが冬場の薬品棚では試薬瓶の中で凍っています。
ですので、それを氷酢酸とも言います。
氷ほど固くはないので、薬(やく)さじで削ぐようにして取り出します。
さて、巷では「黒酢」とか「~酢」というものがよく宣伝されていますが、酢を飲んだ後、酢のどういう成分がどのように人体に働くのかはあいまいにしか書いてありません。
(ちなみに僕はスーパーで買った「リンゴ酢」を飲んでいました。)
まあ、「水素水」や「マイナスイオン」がどうして人体に良い効能をもたらすのかがわからないのと同様だと思います。
化学系の僕にしてみると、森林では「マイナスイオンがたくさん出ていて・・・」なるフレーズもよくわからない話です。
イオンと言うと普通は液体の中にあって、マイナスイオンがあればそれと同じだけの電気量を持ったプラスイオンがあるはずなんだけど。
空気中に浮遊するマイナスイオンというのは普通はないんですけど、空気中の微細な水滴やゴミがマイナスの静電気を帯電しているという状態なんですかね。
そうであったとしても、そのマイナスに帯電した微粒子がなぜ身体に良いのかがわかりません。
このあたりのことは、「水素水」になるともっとわかりません。
確かに体内では、水素伝達系とかいろいろ水素(H)が関与する化学反応系があるけど、水に溶けている水素を飲んだらそれがそのまま、体内の化学反応をスムーズに進行させるなんてことにはならないと思うんです。
それは、ちょうど、私たちの体内の赤血球には鉄分が含まれているので、栄養素として鉄(Fe)が必要だ。なので、鉄工所から削りかすの鉄粉をもらってきてそのまま飲みましょうなんて事にはならないのと同じです。
どんなに細かい粉末になっていても固体の鉄なんか消化できませんから、そのまま体外に排泄されるだけです。
まあ、胃液の酸によって鉄が溶けて(鉄イオンになって)、それが吸収されるということはあるかもしれませんが、講学上、鉄分が不足したら鉄粉を飲めなんて話、聞いたことがありません。
こんなことを考えていると、「酢」が体に良いということはどういう事なんだろう、酢の特徴はその主成分である酢酸の特徴ですから、酢酸は体にどのようによいのか、ちょっと調べてみようと思い立った次第です。
すみません。続きは後で。m(__)m
コメント