糖尿病はゆで卵みたい。もう元には戻らない
糖尿病になって思うんですけど、膵臓は何で元の膵臓に戻らないんですかねえ。
不規則な生活・ストレスの多い仕事から脱して規則正しい生活に戻っても、インスリンを分泌しなくなった膵臓はもう元の機能を取り戻すことはありません。悔しいです。
それは一度茹でた卵は、もう元の生卵には戻らないのと一緒。
糖尿病(2型)ではなぜ、インスリンの働きが悪くなるのか
「インスリン分泌の低下」と「インスリン抵抗性の発現」の2つが原因です。
「インスリン分泌低下」とは
膵臓に存在してインスリンを作り出す細胞『ランゲルハンス島β細胞』が長年にわたる暴飲暴食、肥満、ストレス等で疲れ切ってしまい、インスリンを作れなくなったり、作れても十分な量を作れない状態になってしまうのです。
『ランゲルハンス島β細胞』を酷使すると、なんでインスリンを分泌しなくなるのかを知りたいのですが、かなり難しい話になるようですので、ここでは「ゆで卵理論」で置いときます。
分泌不足になっても、インスリン(ホルモン)を生成する遺伝子があるのですからそれに従ってインスリンを生成してくれてもいいように思うのですがそうはならないんですね。
ゆで卵が固体になるのは、流動性がある生卵のタンパク質に熱を加えると、タンパク質分子のあちこちに橋掛け構造が生じて固まってしまうんですね。
そうなると、原子・分子レベルでその橋掛け構造を分断していかなければ、元の流動性(ゾル状)のタンパク質には戻りません。
こんなことは素人の僕にも不可能に思えます。
ということで、β細胞がいったんインスリンを分泌できなくなると、もう元には戻らないという現実を受け入れるしかありません。
では対応策は
インスリンの分泌量が減るのですから、少量のインスリンだけで高血糖にならない食事をするしかありません。
これが糖尿病患者には実につらいことですよね。
スィーツなど美味しい食べ物には、すべて多量の砂糖(ショ糖)が含まれています。
また、甘くなくても美味しいごはんやソバやうどんは全てデンプン。
体内で消化されて全部ブドウ糖になります。
それに何と言っても、満腹するまで食べられないのがツライ!
ここ数日、わかっちゃいるけど、
これとは真逆の生活を送ってしまっている僕。(´・д・`)
糖尿病では、食事療法は「きほんのき」らしいけど、無理だーーーーー!
「インスリン抵抗性」とは
インスリンは分泌されているのに、その効き目が悪くなることです。
体内の各種臓器のインスリンに対する感受性が低下し、インスリンの作用が十分に発揮できない状態をインスリン抵抗性と言います。。
インスリン抵抗性があると、筋肉や脂肪組織のブドウ糖取り込み能力が低下します。
肝臓には小腸で吸収されたブドウ糖が運び込まれますが、インスリン抵抗性のため、そのブドウ糖をグリコーゲンに合成できません。
ですので、血液はブドウ糖がジャブジャブの状態に。
そうなると、ランゲルハンス島のβ細胞にはインスリンが足りないよとの信号が伝わり、ますます無理に分泌し続けなければならなくなる。
その結果、悪循環になってランゲルハンス島のβ細胞が疲弊し、インスリン分泌機能が低下してしまうのです。
では、なんでインスリン抵抗性が出てくるの
こうしたインスリン抵抗性が出てくる原因としては、下記の項目が関連していると考えられています。
遺伝
肥満
運動不足
高脂肪食
ストレス
では対応策は
☆遺伝→どうしようもありません。
☆肥満→特に炭水化物を食べ過ぎないことです。
☆運動不足→何とかやっています。ここ2,3日はできていないけど、実践可能な項目です。
☆高脂肪食→なるべく食べないようにすることは可能ですね。背脂ラーメンは美味しいけど、注文しないようにしています。
☆ストレス→最近、ストレス過多状態です。どうしたらいいの。母と同居するようになっていろんなことがストレスの原因に。各自で工夫するしかありませんね。
根本的な治療はないの
再生医療が鍵のようです。
万能細胞を使って、インスリンを分泌する細胞を作るのです。
現在の進捗状況は?
次回のテーマに!
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