タンパク質について普段疑問に思っていたことを調べてみました。
20年も糖尿病の薬を飲んでいるのに調べるのが遅すぎ!
1 糖尿病患者はタンパク質摂取量が少ないのでもっと食べるべき
引用:糖尿病ネットワーク(https://dm-net.co.jp/calendar/2021/036042.php)糖尿病の人にはタンパク質が必要糖尿病のある米国の成人の半数は、タンパク質の1日あたりの推奨摂取量を下回っており、食事の質が低下しているおそれがあることが、オハイオ州立大学とアボットが実施した調査で明らかになった。
糖尿病の食事療法の基本は、身長やふだんの活動量から必要な摂取カロリーを計算して、それを炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質からバランス良く摂ることだ。
筋肉を効率よく増やすためには、運動とともに栄養が必要で、タンパク質はとくに重要な栄養となる。筋肉はタンパク質でできており、合成と分解が常に繰り返されている。食事でタンパク質をしっかり摂り、合成を活発にすることが必要だ。
2 タンパク質摂取量が少ないとその分、炭水化物の摂取量が増えることになる
引用:糖尿病ネットワーク(https://dm-net.co.jp/calendar/2021/036042.php)
●1日に推奨された量のタンパク質を摂っていなかった糖尿病患者は、「かがむ」「しゃがむ」「ひざまずく」「長時間立つ」「大きな物を押したり引いたりする」といった基本的な動作を行うのが難しいなど、身体的な制限が多くみられた。
●タンパク質の摂取量が少ない糖尿病患者は、食事の栄養密度がかなり低下していた。食事の質が全体的に低く、炭水化物の摂取量が12.5%高かった。このことは血糖値に悪影響をもたらすおそれがある。● 逆に、1日のタンパク質の摂取量が推奨量を満たしていた糖尿病患者は、食事の質が全体的に高かった。野菜、全粒穀物、乳製品、添加糖の1日の推奨量をかなり満たしていた。
3 糖尿病合併症で腎症になってしまった場合
引用:金町中央病院(https://www.reiroukai.or.jp/trivia/)
ではなぜ、たんぱく質は制限されなければならないのでしょうか?
体内の余分なたんぱく質は尿素などの老廃物となり、腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。腎臓の機能が低下している人がたんぱく質を摂りすぎると.老廃物を排泄するために腎臓の負担が大きくなり、そのことにより腎症の進行を早めてしまうからなのです。腎症の治療は、たんぱく質の摂取制限などにより腎臓の負担を軽くして、残っている腎機能をできるだけ長く保ち腎不全への進行を防ぐことが目的になります。
しかし、たんぱく質の摂取を減らしてしまうと、1日の必要なエネルギー量を満たすことが難しくなります。そこで、食事の中での比率として炭水化物や脂質を増やして補う必要があります。もし1日の必要なエネルギー量が満たされなければ、たんぱく質を制限している意味がなくなってしまいます。
なぜなら本来、たんぱく質は血液や筋肉などを作り出す栄養素として体内で利用されるはずなのですがエネルギー補給が十分でないと、本来の目的とは別にエネルギー源として利用されてしまうことになるからなのです。
それを防ぐためには、炭水化物や脂質を増やしそれぞれの栄養素が効率的に利用されるようにしていくとこが大切になります。もちろん血糖コントロールは厳格に行う必要がありますので、炭水化物を増やすことで血糖コントロールが多少乱れるようであれば、薬物療法など食事ではない方法でコントロールします。また、塩分制限も大切になります。腎症が発症すると塩分が身体に溜まりやすくなりその結果、血圧が上昇します。高血圧は腎症の進行を加速させる重大な原因の一つでもありますので、たんぱく質の摂取方法とともに食塩の摂取も制限します。
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