私は近年(退職以降)、朝起きると両手の指がこわばっていて指をまっすぐに伸ばすことができません。
ですので、内側に曲がった指を片方の手で1本1本反り返らせたりして、マッサージすることでようやくまっすぐ伸ばせるようになる。
自覚的には剣道の稽古をした翌日がひどい。
なので、いわゆる筋肉痛みたいなもので、稽古には握力を使うので翌日は指がこわばるのだろうと当たり前のこととして考えていました。
症状は本当に指が内側に曲がったままなので、反対側の手で指を引っ張り、反り返らせたりすることで徐々に回復してくる。
反り返らせるとき痛みがありますが、我慢できないほどではありません。なので最初は少しずつ反り返します。
回復とは言っても、若い時のようなしなやかな指の状態にはなりませんが。
私は両手のこの症状を加齢に伴うものだと思っていたんですが、そうではなくて以下の記事のような意味があるらしい。
私は「ばね指」という言葉から、「僕の指はバネのようではないな」と思っていたんですけど、読めば読むほど僕の体のいろんなことに当てはまるんですよね。
僕の指硬直の原因は糖尿病が主な原因だったのかも☹️
私のHbA1cは、昨年秋から6台後半にもってこれたけど、ずっと7.0~8.4でしたから。
2型糖尿病を心配されているみなさん、どうぞ参考になさってください。
〈出典:「ばね指」は糖尿病で多い合併症 指の付け根に炎症や痛み 血糖値が高いほどリスクは上昇〉
「ばね指」は糖尿病の人で多くみられる
「ばね指(弾発指、トリガーフィンガー)」とは、指に起きる腱鞘炎のこと。
指は腱によって曲げ伸ばしをすることができるが、曲がった指を伸ばそうとするときに、痛みがあったり、ばねのようにカクンと急に戻るなどの症状が起こることがある。起こりやすいのは親指や中指で、指の曲げ伸ばしが困難になり、腱鞘がはれて痛みが生じる。
原因となるのは、指の付け根あたりにある腱鞘が、何らかの原因で厚くなったり硬くなったりすること。通り道が狭くなり腱の通りが悪くなりこすれ、一部に炎症が生じて腫れる。
すると、腫れた腱の部分が腱鞘に引っかかり、指がスムーズに曲げ伸ばしできなくなる。さらに、指を動かそうと力を加えると、痛みがあったり、カクンとはねるような動きをする。重症になると、指が動かない状態になることもある。
「ばね指」は、1型糖尿病患者、2型糖尿病患者でよくみられ、HbA1cが高いほどそのリスクは上昇するという研究が発表された。
「ばね指」が、2型糖尿病発症の警告信号となる可能性も指摘されている。
1型と2型の両方のタイプの糖尿病で「ばね指」が
糖尿病の人では、糖尿病のない人に比べ、「ばね指」が多くみられることが、スウェーデンのルンド大学が主導した研究で示された。研究成果は、「Diabetes Care」に掲載された。
「手外科の分野では、1型と2型の両方のタイプの糖尿病患者で、より頻繁にばね指の影響を受けることに長いあいだ注目してきました。この疾患で手術が必要となる症例の20%以上は、糖尿病であるか、糖尿病の発症リスクの高い患者であることが示されました」と、同大学スコーネ大学病院手外科のマティアス リュードベリ氏は言う。
高血糖が「ばね指」のリスクを高めるかを調べるため、研究群は同病院の2件の医療記録を解析した。すべての診断例を含む地域ヘルスケアデータベースと、スウェーデン糖尿病調査のデータを使用し、8万5,755例を対象に調査した。
その結果、全症例の1~1.5%がばね指の影響を受けるのに対し、糖尿病症例では10~15%で発生し、そのリスクは、1型糖尿病の男性で1.4倍に、女性で1.26倍に上昇し、2型糖尿病の男性で1.12倍に、女性で1.14倍に上昇することが示された。
HbA1cが高いとリスクは上昇 糖尿病の警告信号にも
さらに血糖管理が、「ばね指」の影響を受けるリスクを増加する重要な因子となることが示された。1型糖尿病と2型糖尿病の両群の男女で、血糖値が高いと、「ばね指」の影響を受けるリスクが上昇した。HbA1c値 6.5%未満の群と8%超の群とでは、そのリスクは最大で5倍の差があることが示された。
「ばね指」のリスク増加の背後にあるメカニズムはまだ十分に分かっていないが、血糖値が高いと指の屈筋腱などの結合部と腱鞘が厚くなり、障害が起こるのが原因のひとつと考えられるという。血糖管理が良くない人は、手や指の神経障害が起きやすいことは、以前から知られていた。
「糖尿病合併症がどのように発生するのかに注意を向けることが、早期発見と迅速な治療開始を可能にし、良い結果につながると考えられます」と、同大学手外科のラース ダーリン教授は述べている。
「血糖管理の不良は、神経圧迫とばね指に加えて、手の平の結合組織の肥厚、関節の動きの障害、さらには指の付け根の関節炎のリスクと関連している可能性があります」としている。
「もう1つ興味深いのは、ばね指が2型糖尿病の警告信号になる可能性があることです。指の影響を受けているすべての人が糖尿病を発症するわけではありませんが、最新の医療記録から、糖尿病発症のリスク域にいる人を早期発見できる可能性があります」と、ダーリン教授は指摘している。
日本で「ばね指」の治療を受けたいときはどうすれば良いか
「ばね指」の治療は、日本では整形外科などで受けられる。日本整形外科学会によると、治療は成功しやすく、合併症もほとんどない。
同学会によると、保存的療法としては、局所の安静(固定など)や投薬、腱鞘内ステロイド注射などがある。この注射は有効で、3ヵ月以上は無症状になることが多い。
改善しないときや再発を繰り返す場合は、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)が必要になることもあるが、切開するのは腱鞘の一部だけで、小さな傷で済むという。
運動器の疾患で診断・治療を受けたい、あるいは運動器の疾患の治療の相談をしたいときは、整形外科医のいる医療機関で診てもらう方法がある。日本整形外科学会のホームページでは、全国の整形外科専門医の検索ができる。