「原発」と言えば、まず連想するのが原子力発電所ですが、今は医療の話。
「原発不明がん」とはどのような「がん」なのでしょうか。
――原発不明がんとは?
リンパ節や臓器で転移したがんが見つかったにもかかわらず、がんが初めにできた臓器が分からないがんのことをいいます。
――患者数はどのくらいか?
がんと診断されたうちの1~5%とされていて、正確な数字は分かりませんが、日本では年7000人ほどが新たに見つかるといわれています。
――どのような治療をするのか?
がんが初めにできた場所を推定して、そのがんに対する治療を行うことで高い効果が見込める場合もありますが(約20%)、多くの原発不明がんでは、特定の治療法が確立されていません。腫瘍の進行をおさえる治療薬として、免疫チェックポイント阻害薬「ニボルマブ」(商品名オプジーボ)が承認されているほか、いろいろな抗がん剤との組み合わせで治療が行われています。また、がん遺伝子パネル検査を行って治療選択の一助とする場合もあります。
――治療成績はどのくらいか?
原発不明がんの治療成績は残念ながらよくありません。個々の患者さんにより大きな幅がありますが、5年生存率は約10%とされています。

