糖尿病の私がコワイ糖尿病性腎症。進行を防ぐにはどうするの?

糖尿病の私、一番コワイのは目が見えなくなることと、腎臓がダメになること。

でも、手足が壊死することだってコワイし、脳の毛細血管がもろくなることだって大いにコワイ。

なので、合併症にコワイ順なんて付けられないんだけど。

取り敢えず、今日は『【怖い合併症を防げ!】糖尿病性腎症の進行を防ぐには「AGE」を減らすことが重要!』をもとに糖尿病性腎症を防ぐ方法を勉強します。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

言葉の響きもコワイ末期腎不全

毎年新たに透析療法を受ける患者のうち、最も多いのは糖尿病性腎症による末期腎不全です。(2010年の新規人工透析患者のうち、43・5%は糖尿病性腎症)

糖尿病性腎症から人工透析になると、5年後の生存率は60%前後に低下するとのこと。

コワー (||゚Д゚)ヒィィィ!

【怖い合併症を防げ!】糖尿病性腎症の進行を防ぐには「AGE」を減らすことが重要!

毎年新たに透析療法を受ける患者さんの中で、最も多いのは糖尿病性腎症による末期腎不全です。

【解説】牧田善二(エージーイー牧田クリニック院長)

なぜこんなに糖尿病性腎症の5年生存率が低いかというと、糖尿病が全身性の病気だからです。透析まで進むと、腎臓だけでなく全身の血管がボロボロになってしまうのです。

私は糖尿病専門医として、35年間糖尿病の治療に当たってきました。その中で歯がゆく感じるのは、糖尿病治療に多くの誤解や間違いがあることです。

皆さんは、糖尿病は血糖値がコントロールできていれば安心と思っていないでしょうか。しかし、実はそうではありません。糖尿病の治療は血糖値を下げることだけではなく、合併症を起こさないこと、そして、合併症が起こったら、すぐに治すことです。そうすれば、透析療法も避けることができます。

そのために大事なことは、ご自分が今糖尿病のどのステージにいるかを把握し、進行度に合った治療を受けることです。
私は日本糖尿病学会の基準をもとに、糖尿病が進行するステージを6段階にまとめました(下の図参照)。この進行度をチェックする上で欠かせないのが、微量アルブミン尿検査です。

アルブミンは、血液中に最も多く存在するたんぱく質で、通常は尿中にもれ出すことはありません。ところが、腎臓の機能が低下して、老廃物をこす腎臓のフィルターに穴が開くと、少しずつもれ出してきます。このもれた尿アルブミン値を測ることによって、早期の腎機能低下を発見できるのです。

■検査値でわかる糖尿病の進行度

コラーゲンに結合した AGEが合併症を招く
腎機能の検査といえば、血清クレアチニン検査が一般的です。しかし、この数値が上がってくるのは、腎臓の機能がかなり低下してからです。それでは遅過ぎます。もっと早期に、腎機能の状態を知る必要があるのです。

糖尿病の6段階のステージのうち、2までは食事や運動による血糖コントロールがメインの治療です。血糖値を上げるのは糖質ですから、糖質を制限する食事をし、自分で血糖値を測ります。自分で血糖値を測ると、どの食品が血糖値を上げるか、自分で確認できます。

合併症が問題になってくるのは、尿アルブミン値が19mg/g.Creを超えたステージ3以降です。ステージ3ならまだ進行が軽度なので、血糖コントロールと投薬によって腎機能を回復できます。今は薬によって、尿アルブミン値も下げられるようになりました。

しかし、尿アルブミン値が301mg/g.Creを超えてステージ4になると、腎機能の回復は難しくなります。さらに血清クレアチニンが1・10mg/dl以上のステージ5になると、3〜5年で透析療法に移行する可能性が高くなります。
ここまで腎症が進行すると、従来の治療だけでは対処できません。もう一歩進んだ、合併症治療が必要になってきます。

糖尿病の合併症は、長期にわたって高血糖状態が続くと発症します。現在、いくら血糖値が良好でも、過去に3年以上高血糖が続いた時期があれば、合併症は起こります。

合併症を引き起こすのは、過剰になった糖から作られるAGE(終末糖化産物)という物質です。AGEは、ブドウ糖が変質してできたアマドリ化合物と、別のブドウ糖が結び付いてできる化合物です。このAGEの作用によって2本のコラーゲンが結合し、変性していきます。

血管は、コラーゲンが主成分です。このコラーゲンにAGEがくっつくと、血管は弾力を失って硬くなり、切れたり詰まったりしやすくなります。特に毛細血管はその影響を強く受けるので、毛細血管が集まっている腎臓や目の網膜や神経に合併症が起こりやすいのです。

AGEは、一度コラーゲンに結合すると、そのコラーゲンの寿命まで15年以上体内にとどまり、血管を傷め続けます。実際、進行した糖尿病性腎症の患者さんの血中AGE値を測定すると、健康な人の8倍ものAGEが蓄積しています。

AGEは、食品の中にも含まれています。特に多いのは動物性たんぱく質や脂肪です。また保存期間が長かったり、加熱温度が高かったりする(焼く、揚げる)と、AGEが増えます。

さらに喫煙も、体内のAGEを増やすことがわかっています。

■合併症を引き起こすAGEとは

AGEを減らせば 透析を免れる可能性も
AGEが体内に増えると、腎臓に蓄積して腎臓の機能を低下させていきます。しかし最近、ビタミンB6を大量投与すると、このAGEを減らせることがわかりました。したがってステージ4、5の患者さんには、ビタミンB6を投与するAGE治療を行います。

それと併行して、患者さんには引き続き血糖コントロールをしながら、AGEを増やさない食事をしていただきます。

こうしたAGEを排除する治療で、透析寸前の患者さんが透析療法を免れる例も少なくありません。
Nさん(54歳・男性)は3年前に来院されたとき、尿アルブミン値は995mg/g.Cre、血清クレアチニンは1・33mg/dlでした。ステージは5で、このままなら間違いなく透析に至ると思われました。
しかし、ビタミンB6を大量投与し、AGEの摂取を抑える食事をしてもらったところ、腎機能の低下はそれ以上進まず、2011年10月の検査でもクレアチニンは1・34mg/dlを維持していました。腎症の進行を3年以上食い止めて、透析を免れている例です。

15年前に糖尿病を発病したJさん(50代・男性)は、初診時の検査で尿アルブミン値が1530mg/g.Cre、血清クレアチニンが1・33mg/dl。さらに血中AGE値も543(正常値は268以下)と高く、腎不全がかなり進行したステージ5でした。透析に至るまで、時間的余裕はありません。
そこで、ビタミンB6の大量投与と、AGEの摂取を抑制する食事を指導したところ、3ヵ月後の検査で目覚ましい結果が出ました。血中AGE値は205、尿アルブミン値は850mg/g.Cre、血清クレアチニンは1・04mg/dlと、いずれも大幅に改善し、透析療法の一歩手前でステージ4に戻れたのです。

糖尿病の合併症は、早い段階で適切な治療をすれば、必ず治すことができます。

しかし、この2人のように、透析療法直前まで進行してしまっても、あきらめないでください。AGEを減らす治療で腎症の進行を食い止めたり、腎機能を改善できたりするのです。

また、合併症を起こさないように、糖尿病の患者さんは普段からAGEを増やさない食生活を心掛けることが大事です。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする