EM菌が万能というのは無理!我が家の花壇で酵母菌がアルコール発酵

EM菌とは

みなさん、EM菌という言葉を聞いたことがありますか。

もし聞いたことがある人がいたら、EM菌ってどんな細菌なの?とか、EM菌の顕微鏡写

真はどんなの?とか思ったことがありませんか。

Wikipediaによると、有用微生物群(ゆうようびせいぶつぐん)のことをEM菌と呼んで

おり、琉球大学農学部教授・比嘉照夫氏が、1994年に命名した微生物資材およびその関連

商品の商標とのことです。

「有用微生物群」という日本語の方は漢字が意味を表すので意味は分かりますが、

Effective Microorganismsという言葉は比嘉氏による造語らしいです。

Effectiveは英語ですけど。

そこで、このEffective Microorganismsの頭文字を取って、EM菌と通称しているというこ

とです。

私は化学系が専門だったこともあり、20数年前、EM菌について教えてほしいという人の訪

問を受けました。

今から考えれば、琉球大学農学部教授・比嘉照夫氏がEM菌という造語を使いだしてすぐの

頃ということになります。

一般市民がEM菌について知りたいと思ったということは、マスコミでもEM菌につい

て、それなりに取り上げて話題にしていたということでしょう。

さて、来客との話ですが、もう20年ほど前のことなので、そういう珍しい来客があったこ

とは覚えているのですが、何を話したんだかさっぱり覚えていません。

たぶん、当時の私は興味を持っていなかったのでしょう。

ところが、その後、似非科学(えせかがく)ではないかということで、EM菌の効果につ

いて論じられるようになりました。

私としては正直なところ、まだEM細菌関連の商品が売れていることには驚きです。

ただ、私は有用微生物群(EM菌)を全否定する気はありません。

有用微生物群って、要は堆肥(有機肥料)を作るときの微生物の事でしょう。

ここまでの話にしておけば、何も科学的批判にさらされることはなかったのです・・・

と、私は思うのです。

堆肥を土壌に混入していけば、土質は柔らかく、ミミズもいっぱい育ちます。

堆肥の中にはセルロースを分解する細菌類がいっぱいおり、落ち葉やわらクズを分解して

土に戻してくれます。

落ち葉や木片がいつの間にやら分解されて土に戻るのは、そうした細菌類の働きです。

信州のリンゴ農園なんかの土壌は細い鉄棒を簡単に1m以上、人力で差し込むことができ

ます。先祖代々、堆肥を土壌につぎ込んできたからです。

ところでこのセルロースってのは丈夫な分子で、木材の本体(木質部)を形成していま

す。

この材木で作った神社仏閣が800年とかの年月に耐えうることからも丈夫な成分である

ことはわかります。

このセルロース、分子式はデンプンと一緒で多糖類の仲間ですが、動物は残念ながらセル

ロースをブドウ糖に分解できないんですね。

(もし、デンプンのようにブドウ糖にまで分解できれば、植物繊維も全部、栄養になって良いのかもしれませんが・・・。しかし、事はそんなに単純ではありませんよね)

農学部で学んだ父は、畑の中に2畳くらいの囲いを作り、そこにわらクズを敷き、魚粉を

まき、その上に畑の土を入れ、そのまた上にわらを敷くというように、ちょうどケーキの

ミルフィーユのように何層も重ねていました。

そうするとその内、細菌類がわらや枯草を分解しだし、その生命活動で堆肥の温度は上が

り、堆肥から湯気が上がってきました。

ところで、堆肥を作るとき、微生物群をわざわざふりかけたりはしません。

微生物なんて肥沃な土地にはいっぱい住んでいるので、ミルフィーユ上にその土を敷いて

いけばいいだけです。もちろん、藁クズにも魚粉にも微生物はくっついています。

EM菌などまったく必要ありませんし、そもそもEM菌と総称している微生物名は何とい

う細菌ですかね。

細菌なんかどこにでもいる例として、我が家の花壇一面がアルコール発酵してお酒の香り

に包まれたお話をしますね。

下の写真は我が家の花壇に麹菌が大繁殖した時の写真です。

白いのが麹菌の菌糸

画像:花壇の麹菌

ある朝、花壇が写真のように真っ白になっていて、その花壇からお酒の良い香りがただよ

ってくるではありませんか。

まさに花壇が造り酒屋のようになったわけで、どうしてこんなアルコール発酵が起こった

のかというと、古い玄米に虫がわいたので、その玄米を肥料代わりに花壇に巻いておいた

のです。

きっとその時の気候(温度や水分)が麹菌の発酵作用に適していたのでしょう。

何日かしてアルコール発酵が一夜にして起こり、ある朝、花壇が甘いお酒の香りに包まれ

た次第。

これぞ、桃源郷。(^^♪

麹菌など用意しなくても、土壌に住んでいたということです。

また、納豆菌も酢酸菌もどこにでもいます。もちろん目には見えませんよ(^_-)-☆

炊いた(蒸した)大豆を稲藁で、包んで適度な温度環境においておけば、納豆菌が繁殖し

てネバっとしてきます。つまり、自家製の納豆の出来上がりということです。

このように、土壌には有用な微生物・細菌類がたくさん住んでいます。(これをEM菌なんて言わないでください)

この意味において、EM菌の効果を主張するのであれば、科学的・合理的で納得できるの

ですが、EM菌で団子を作り、それを海や河川に沈めたら水質浄化できるというような話

になると、「ちょっと、待ってよ」と言わざるをえません。

この「ちょっと、待ったー」の部分は次回から書いてみたいと思います。

興味があったらまた、訪問してくださいね(^^♪

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